「並太」って何ミリ? 毛糸の太さ6分類(極細〜超極太)の目安

「並太」って何ミリ?日本の毛糸の太さには、決まった規格がなかった

新しい毛糸を登録するとき、hoshiami スタッフがいつも少し悩むのが「この糸は並太? それとも合太?」という表記です。資料には「約2mm」とあるのに、推奨針は5/0〜7/0号。どちらで書くべきか――改めて調べてみたら、意外なことがわかりました。

太さの呼び方に、公的な規格はない

「極細・中細・合太・並太・極太・超極太」。毛糸売り場でおなじみの分類ですが、実はJISのような統一規格はありません。何ミリなら並太、という決まりは、どこにも書かれていないのです。

大手メーカーのハマナカさんも、公式のQ&Aで太さの目安を棒針の号数で案内しています。並太なら棒針5〜8号程度、合太なら4〜5号程度、中細なら3号程度。直径ではなく「どの針で編む糸か」で分けているんですね。しかも、糸の形状や太さによって表現が異なる場合がある、と添えられています。

合太なのに、中細より長い糸がある

もうひとつ驚いたのが、糸の長さです。「細い糸ほど、同じ重さで長くなる」と思いがちですが、実際のラベルを並べてみると、そう単純ではありません。50gあたりの長さに換算すると、たとえばこんな感じです(ハマナカさんの商品ページの数値から計算)。

  • 純毛中細(中細):約200m
  • アメリーエフ《合太》:約217m
  • アメリー(並太):約138m

50gあたりの糸長の比較:純毛中細 約200m、アメリーエフ《合太》約217m、アメリー 約138m

合太の糸が、中細の糸より長いのです。ウールやアクリルのようにふっくら空気を含む素材は軽いので、同じ太さでも長さが出ます。反対に、コットンのように詰まった素材は重く、短くなりがち。「50gで何m」だけでは太さは決まらないということがよくわかります。

海外の表とは、かぎ針の号数がずれる

英語圏には、Craft Yarn Council という団体の太さ分類(Lace、Fine、Worsted……)があります。日本の分類と並べた対応表もよく見かけますが、かぎ針の欄をそのまま日本の号数に換算すると、日本の糸ラベルに書かれている号数より2号ほど太くなります。

海外のパターンで日本の糸を使うとき、またはその逆のときは、表の号数をうのみにせず、ゲージを取るのがいちばん確実です。

では、糸を選ぶときは何を見ればいい?

分類名はあくまで目安。代わりの糸を探すときや、手持ちの糸に合う作品を探すときは、次の順で見るのがおすすめです。

  1. 推奨針の号数:作品で使う針と同じか、近いか。
  2. 標準ゲージ:ラベルに書いてあれば、作品のゲージと比べる。
  3. 50gあたりの長さ:同じ素材どうしなら、太さ比べの目安になる。
  4. 直径(mm):やわらかい糸は測り方で変わるので、参考程度に。

そして最後は、やっぱり試し編み。編む人の手加減によっても、合う針や仕上がりは変わります。

hoshiami の表記について

hoshiami でも、いくつかの目安を突き合わせて太さを表記しています。商品ページの「糸の太さ」「使用針」とあわせて、目安としてご覧いただけたらうれしいです。太さの目安表はお買い物ガイドにまとめました。

「並太」の一言の裏に、こんなに揺れがあるなんて。調べてみると、毛糸の世界はまだまだ奥が深いです。

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太さの呼び方は目安。糸を選ぶときは、推奨針の号数とゲージを中心に、50gあたりの長さや直径も参考にしてみてください。